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知ってました!? イギリスは戦車の発明国

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by Enrico Della Pietra – fotolia

戦車が初めて戦争で使用されたのは第一次世界大戦。「戦車といえばドイツ」と言うイメージがありますが、実は、戦車を開発し、初めて使用したのはイギリスでした。考えてみれば、当時のイギリスは、他国の追い上げがあったものの、世界をリードする産業技術国でした。こんな大開発を可能にする技術力と資金を有する数少ない国の一つだったのです。

1. 戦車開発の始まり

The Tank Museum, Foursquare.com

イギリスは、第一次世界大戦の塹壕戦で、身動きがとれなくなった膠着状態を突破する目的で、戦車の開発に取り掛かりました。塹壕戦では、敵地に味方兵士が辿り着くまでに、大きな犠牲が避けられませんでした。巨大で頑丈な戦車であれば、有刺鉄線や防御物を物ともせず、機関銃攻撃からも防御でき、デコボコの道もキャタピラーで突破できるという考えでした。戦車の開発は敵国に知られないように秘密裏に進められ、大型の水運搬車の開発と報告されていました。これが、英語で戦車は「タンク(Tank)」と呼ばれる所以です。

2. ソンムの戦い

The Tank Museum, Foursquare.com

イギリス軍が初めて戦車を投入した戦いです。ソンムの戦いは、1916年7月1日〜11月19日、イギリス軍とフランス軍が、ドイツ軍に大攻勢を仕掛けて、フランス北部のソンム河畔で繰り広げられた戦いで、第一次世界大戦中の最も激しい戦闘でした。イギリス軍は、秘密兵器だった戦車を披露しましたが、49両準備された戦車のうち稼働できたのは18両、実際に戦闘に参加したのは5両にとどまりました。戦闘に出た5両の戦車も、期待した機動力を発揮することができませんでした。結果として、戦いは、双方に決定的な成果を出さず、双方合わせて100万人もの兵士が犠牲となりました。

3. 歩兵戦車と巡航戦車

第一次世界大戦後、イギリス軍は、戦車戦闘の経験を生かすべくさらに開発を進めました。当時、イギリスでは「戦車は機動性重視か、装甲重視か」激しく議論されました。結局、輸送なども考慮して、戦車の大きさをコンパクトに保ちたいという理由もあり、目的に応じて戦車を二分化し、役割分担を図りました。防御を優先する「歩兵戦車」と、素早い突破や追撃を可能にする速力を持った「巡航戦車」の双方を開発することになりました。

4. 第二次世界大戦でのイギリス戦車

The Tank Museum, Foursquare.com

第二次世界大戦では、イギリスは歩兵戦車と巡航戦車を使用しました。第一次世界大戦時は、イギリスが唯一の戦車所有国でしたが、第二次世界大戦までには、事情は大きく変わっていました。ドイツ軍が使用した戦車は、防衛・攻撃の双方を備えた優れた戦車でした。イギリス軍は、これに対抗するための開発と配備が間に合わず、アメリカ開発の戦車を主戦力として使用しました。

5. 戦車博物館(The Tank Museum)

The Tank Museum, Foursquare.com

イギリスは、戦車開発国であることをとても誇りにしています。イギリス南部ボービントンには、戦車車両を展示する博物館があり、戦車開発の歴史をたどることができます。イギリス製戦車のみならず、世界26カ国から集められた、およそ300台の戦車が展示されています。
イギリスが世界で初めて開発した戦車「マーク1」も見ることができます。展示されているマーク1は、現存する世界最古の実戦使用された戦車です。

名称:
The Tank Museum
住所:
Bovington, ドーセット, ドーセット, BH20 6JG, イギリス
ホームページ:
Foursquare.com

まとめ...

イギリスが戦車を初めて開発してからおよそ100年。世界の戦車は全く違う次元へと発展しました。けれども、車や飛行機もしかり、アイデアすら存在しなかった物を作り出すという事はやはりすごいことだと思います。

Author

Schnuckie
シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。