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ビートルズ「ノルウェーの森」 正しい意味は?

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© Matthias Buehner

「ノルウェーの森」(Norwegian Wood)は、ビートルズの曲で、ポール・マッカートニーとジョン・レノンの共作です。1965年にリリースされました。とっても素敵なイメージのタイトル「ノルウェーの森」なのですが、実は、このタイトル、日本語/英語間で起きた誤訳が生んだ成功なのです。 ここでは、それが一体どういことなのかをご説明したいと思います。

1. まずは、ビートルズ「ノルウェーの森」の詳細

「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」というタイトルで、アルバム「Rubber Soul」に収録されました。ビートルズが、初めてインドの楽器シタールを演奏に取り入れたことでも話題になりました。これ以前に発表した曲「She Loves You 」や 「I Want to Hold Your Hand 」と比べると、恋愛関係のロマンチックさよりも、暗さが表現されてます。

2. 「ノルウェーの森」誤訳とは?

「ノルウェーの森」の英語のタイトルは「Norwegian Wood」 日本語で「森」と訳されている「Wood」ですが、実は、森という意味になるのは、複数形の「Woods」か、定冠詞のついた「The Wood」で、「Wood」の場合は木材を意味します。つまり「Norwegian Wood」は、正しくは「ノルウェー産の木材」という意味なのです。
でも「ノルウェー産の木材」では、イメージも何もあったもんではありません! 結局、正しい訳では無いのですが、「ノルウェーの森」の神秘的で美しい響きは、商業的な大成功を生んだのです。

3. イギリスでの反応は?

イギリスでは「タイトルと歌詞の中に出てくる『ノルウェー産の木材』とは、一体、どういう意味なんだ?」という論議を呼んだようです。「ノルウェー産の木材」が出てくる部分の歌詞は次の通りです。

I once had a girl
Or should I say she once had me
She showed me her room
Isn’t it good, Norwegian wood

And when I awoke I was alone
This bird has flown
So I lit a fire
Isn’t it good, Norwegian wood

作詞作曲: John Lennon and Paul McCartney
1965 Norwegian woodからの引用


最初の部分は、女の子が部屋を見せて「良いでしょ?ノルウェー産の木材よ」と言っています。

次の部分は、女の子が去った部屋に、(ふられて)残された男は、火をつけて「良いね?ノルウェー産の木材は」と言います。 

なんだかさっぱり意味がわからないので説明すると。
①ノルウェー産の材木というのは、安い内装材の意味」で、女の子がお金持ちの子でない事を表現していると解釈されます。
②「男が火をつけて」「いいね、ノルウェー産の木材は。」ということは「家を燃やす」というとんでもない事なのですが、これは、「女の子に振られた男の心境としては仕返しが必要で、実際に燃やしたわけではなくて、その心境をあらわしている」と解釈されています。

ともかく、この不可思議なタイトルは、しっかりとイギリス人の興味も引いたのです。

4. 村上春樹の「ノルウェーの森」とビートルズの「ノルウェーの森」

村上春樹著「ノルウェーの森」は、ビートルズの「ノルウェーの森」をイメージしてつけられたタイトルとも言われています。日本語のタイトルは「ノルウェーの森」で、英語タイトルは「Norwegian Woods」でなく「Norwegian Wood」となっていますので、まさにそうです。
木がいっぱいの「ノルウエーの森」をイメージして読んだので、よくわからなかったのか。。。と、あらためて感じる人も少なくないのでは?

5. Norwegian Woodロックフェスティバル

ちなみに、ノルウェーでは、毎夏「Norwegian Wood ロックフェスティバル」という大規模な野外コンサートが開かれます。この名前も間違いなくビートルズのタイトル「Norwegian Wood」から名付けられたロックフェスティバルだと思いますが、この意味が何であるかは全然問題になっていません!

まとめ...

「ノルウェーの森」「Norwegian Wood」ともに、要は響きとイメージなのでは・・と思ったりします。英語の歌詞では、意味はさておき「good」と「wood」は韻をふんで響きが良いですし、日本語訳は、深遠で、哲学的なイメージすら作りだしていますしね!

Author

Schnuckie
シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。