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イギリス国歌 ー国歌は1つではない?

国歌は、国家に一つ。けれども、イギリスにおいては、少しややこしいのです。時に、「何となく、違う国歌だったような気が…」と感じたことがある人もいるのでは? その感覚、実は正解なのです。ここでは、これがどういうことなのか説明したいと思います。

1. United Kingdom of Britain and the Northern Island(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) の国歌

日本語の「イギリス」は、私たち日本人を少し混乱させます。イギリスは「イングランド」を指すように感じるからです。けれども、日本語で言う「イギリス」は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの3つの王国と地域が連合したものです。
この「イギリス」には、定められた国歌は無いのですが、一つの共通の国歌として一般的に「God Save the Queen(女王陛下万歳)」が使用されています。

2. それぞれの国歌

イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは、言わば一つ一つの国。 そう言うわけで、それぞれに「ローカル国歌」を持っています。しかも、それは必ずしも1つではないのです!
①イングランドでは「God Save the Queen」「Jerusalem」「Land of Hope and Glory」が代表的
②スコットランドは「Scotland the Brave」「Flower of Scotland」「Scots Wha Hae」が代表的
③ウェールズは「Old Land of My Fathers」 
④北アイルランドは「Danny Boy」

3. 使い分けられる国歌

例えば、オリンピックなど、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」が1つのチームとして参加する場合は「God Save the Queen」が国歌として使われます。
けれども、コモンウェルスゲームや、サッカー、ラグビー、クリケットなどの世界選手権などでは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは、個々のチームを持って参加します。このような場合には、各国が各々の国歌を使います。

4. 国ごとにさらに使い分けられる国歌:イングランドの場合

2010年のコモンウェルス・ゲームでは、イングランドでは、事前に世論調査が行われ(「God Save the Queen」「Jerusalem」「Land of Hope and Glory」から選択)、「Jerusalem」が52%の支持を受けて、大会用にイングランド国歌として選ばれました。このように、必ずしも同じ国歌が使用されるわけではありません。
サッカーの国際試合では「God Save the Queen」、クリケットの国際試合では、2003年以来「Jerusalem」、ラクロス国際試合では、男子チームは「God Save the Queen」女子チームは
「Land of Hope and Glory」が使われるなど、様々なのです!

5. 「God Save the Queen(女王陛下万歳)」について

この国歌の作者は不明で諸説ありますが、起源は16~17世紀にさかのぼるとされます。歌詞の「女王(Queen)」は、国王が統治している場合は「国王(King)」となり、続く詩中では「Her」は「 Him」となります。
また、「God Save the Queen(女王陛下万歳)」は、ニュージーランドの2つの国歌の1つ、オーストラリア、カナダ、ジャマイカなどでは「王室国歌」として公式に使用されています。

まとめ...

「国家」が複雑だと「国歌」も複雑になるのですね。理解してしまえば複雑というわけでは無いのですが。。。 国際的なスポーツイベントなどで国歌を聞く機会がある時、注意して聞いてみてください!

Author

Schnuckie
シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。