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世界屈指の言語教育!フィンランドの言語事情

フィンランドは北欧諸国の一つで、スウェーデン、ノルウェー、ロシア、海を挟んでエストニアと隣接しています。フィンランドには、2つの公用語があります。その2つとは、フィンランド語とスウェーデン語です。「なぜスウェーデン語?」と疑問に思う人もいらっしゃるのでは? その答えも含めて、フィンランドの言語事情をお伝えします。

1. フィンランド語とは

北欧3国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)の言語はよく似ていますが、フィンランドは、地理的にはこれら3国に近いながら、全く異なる言語を持ちます。フィンランド語は、言語学的にはヨーロッパ語族ではなく、ウラル語族に属しています。フィンランド語を話す人は、世界で5,000,000~6,000,000人と推定されており、およそ93%はフィンランド国内の人々です。

2. フィンランドの2つの公用語と準公用語

1919年、フィンランドは、フィンランド語とスウェーデン語を公用語に定めました。およそ94% がフィンランド語を使用し、 およそ6%がスウェーデン語を使用しています。使用数にかなり差がありますが、学校では、スウェーデン語とフィンランド語は必修科目となっています。
フィンランドには、サミ族という先住民族(人口のおよそ0.1%)がおり、独自の言語・サミ語を使用します。少数民族への配慮から、1999年、サミ語は準公用語に定められました。ロマ人の言語やフィンランド語の手話なども法的に同様な認識を得ています。

3. なぜスウェーデン語が公用語?

フィンランドでスウェーデン語が公用語となっているのには、歴史的な理由があります。フィンランドは1917年に独立を果たしましたが、それ以前の歴史は大きく分けて3時代あります。先史時代、スウェデーン時代(1155~1809年)ロシア帝国時代(1809~1917年)です。
長いスウェーデン支配を受け、スウェーデン語は、フィンランド社会にすっかり定着し、政治、産業、文化など多岐に渡る分野で多大な影響力を持っていました。そのため、少数派ではありますが、公用語として定められました。
ロシア帝国時代はが100年余りありましたが、ロシア語は、社会全般に浸透することはありませんでした。

4. フィンランド人は英語が上手

決して、完璧な発音や正しい文法の人ばかりではありませんが、多くのフィンランド人が、上手に英語を話します。フィンランド語と英語は、全く異なる言語にも関わらずです! 英語だけでなく、ドイツ語やフランス語を話す人も少なくありません。2つの公用語を持ち、他の言語への繊細な政策対応にも見られるように、フィンランド人は、言語に対する柔軟性があります。これが、彼らに素晴らしい英語力をもたらす一因なのではないでしょうか。

5. フィンランドの語学教育

フィンランドでは、英語教育が早い時期から始まり、最初は遊びながら慣れる程度ですが、小学校3年生からはきちんとした発音や文法も学びます。そして、中学校からは、スウェーデン語を母国語とする人はフィンランド語、フィンランド語を母国語とする人はスウェーデン語も必須科目として習い始め、さらに、フランス語、ドイツ語、ロシア語などから選択する第二外国語の勉強も始まります。 すごい語学教育です!

まとめ...

2つの公用語と英語、ほとんどのフィンランド人は、少なくとも3ヶ国語を使え、4~5ヶ国語話せる人も少なくありません。言語に対してオープンな姿勢が、外国語習得のバリアを下げ、外国語を学ぶこと、話すことを自然なことにしているようです。

Author

Schnuckie
シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。