
By: Tony Fischer – CC BY 2.0
都会のイメージが強いアメリカですが、広大な国土を持っているため農業も盛ん。しかも国土の40%以上は農地だというから驚きです。さらに、ただ盛んというだけでなく、生産効率の高さは世界でトップクラス。農業生産物の輸出額では世界1位を誇っています。そんな農業国アメリカで生産されている様々な農作物のうち、世界ランキングの上位に位置する作物を5つ紹介したいと思います。
1. 小麦

By: Žarko Šušnjar – CC BY-SA 2.0
日本が米のイメージだとすれば、アメリカは小麦のイメージでしょう。2012年の小麦生産量は、中国、インドに続いて世界第3位。アメリカではピザやハンバーガー、サンドウィッチといったパン食が定着しているため消費量も多いんですが、驚きなのは他国への輸出量も多いこと。ここ数年にわたって輸出量は世界第1位をキープしています。日本もアメリカからたくさんの小麦を輸入しています。
2. とうもろこし

By: Matt Dente – CC BY-SA 2.0
米や小麦と並ぶ高い生産量を誇る穀物、とうもろこし。2013年のとうもろこし生産量で、アメリカは世界第1位。2位の中国と大きく差を開けています。日本でとうもろこしといえば、焼きとうもろこしやコーンフレークとして食べる食用のイメージが強いですが、アメリカでは家畜の飼料として主に使われ、牛や豚などを育てるために使われているみたいです。また、最近ではバイオエタノールの原料としても注目を集めています。
3. 綿花

By: Kimberly Vardeman – CC BY 2.0
あまり聞き慣れない作物の名前ですが、綿花は綿の原料になる植物です。2013年の綿花生産量で、アメリカは中国、インドに次ぐ世界第3位となっています。綿の主な用途は衣類。一時は、化学繊維の普及に押され気味でしたが、肌ざわりの良さや洗濯に対する耐性などから、再び注目を浴びるようになり、特に下着などで綿100%のものが好んで選ばれるようになっています。
4. オレンジ

By: Xiaoyin (Yin) Li – CC BY 2.0
日本の一般的なみかんより、一回り大きいのがオレンジ。2013年のオレンジ生産量で、アメリカはブラジルに次ぐ世界第2位となっています。アメリカでオレンジの産地として有名なのは、カリフォルニア州やフロリダ州など南の方が中心。また、フロリダ州で取れるオレンジの90%以上は、ジュースなどの飲み物に加工されることも有名です。日本で売られているオレンジも多くはアメリカ産です。
5. 大豆
畑の肉なんて呼ばれるほど栄養価の高い農産物として知られる大豆。2013年の大豆生産量で、アメリカは世界第1位となっています。また輸入量も多く、こちらも世界第1位。日本も多くアメリカから購入しています。国内の消費の形としては、近年日本食である豆腐がブーム。特にベジタリアンの人が多いアメリカでは、豆腐を肉の代わりに使った料理が一般的に食べられています。
まとめ...
以上がアメリカの農業を代表する農産物です。他にもたくさんの農産物で世界上位の生産量を誇っていますし、圧倒的な効率の良さで世界屈指の農業国として君臨するのがアメリカという国。工業や他の産業だけでなく、農業でも世界的に戦える力を持っているのが、日本にはないアメリカという国の強さだと思います。